間違いだらけの塾や家庭教師の選び方

間違いだらけの塾や個別指導・家庭教師の選び、知らないでは済まされない5つの法則

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私たちが家庭教師という仕事を通して沢山の生徒さんと接していると、「情報が多くて、どこの塾や個別指導・家庭教師を選んだらいいかわからない」「塾や個別指導・家庭教師を始めて半年経つんだけど、全然成果が出ない」などのご意見を頂くことが多いことに驚きます。

また、「近いから」「評判が良かったから」「友達が行ってたから」という安易な理由で塾や個別指導・家庭教師を始められて、「後悔している」という声も良く聞きます。そこで気付いたのが、家庭教師・塾講師なら簡単にわかる、「塾や個別指導・家庭教師の選び方」を、意外と親御さんが知らないんだな?・・・ということです。

今回、このページを作った理由はただ1つです。

「お子さんに合った塾・家庭教師を選んで頂きたい!」ということです。

その為には、少しだけ勉強に対しての知識が必要です。ただ、決して難しいことではありません。このページを通して、少しでもお子さん・親御さんのお役に立てれば幸いです。

塾や個別指導・家庭教師を選ぶポイントは勉強のやり方がわかっているかどうか

お子さんは勉強のやり方が分かっているでしょうか?「何よ今更こんな質問!分かるなら塾や家庭教師なんて考えないわよ!」・・・なんていう親御さんの声が聞こえてきそうです。ただこの質問、すごく大事なんです。

なぜなら、お子さんが勉強のやり方が分かっているか、分かっていないかで、これから選ぶ勉強の種類が全く違うからです。

実は、今の中学生の10人中7人の子が、勉強のやり方が分かっていないのです。では、「勉強のやり方が分からない」 とはどういう状態を言うのでしょうか?チェックしてみてください。

ヤル気がある、またはやっているのに結果がでない。

定期テスト前なのに勉強しない。

普段から全然勉強しない。

塾や個別指導・家庭教師の日しか勉強しない。

学校から教科書やノートなどを家に持って帰って来ない。

テスト結果が悪くても気にせず平気な顔をしている。

どうでしたか?もしこの中の1つでも当てはまるようなら、お子さんはヤル気がない以前に、勉強のやり方がわからないのではないでしょうか?

その場合、焦って塾や個別指導・家庭教師・通信添削をやってもうまくいかないことが多いと思います。なぜかというと、元々勉強のやり方がわかっていない子に、勉強の量ばかり増やしても負担が増えるだけだからです。

塾や個別指導・家庭教師を始める前に、まずはお子さんが「勉強のやり方が分かっているか、分かっていないか」を確認して下さい。

勉強のやり方が分かっていないお子さんは、勉強のやり方から教えてくれる所を選びましょう

うちの子は勉強のやり方が分かってないんじゃないか?と思った方。「評判がいいから」「近所の子が通ってて伸びたから」「家が近いから」「この塾は有名な高校にたくさん合格者を出してるから」という理由で、塾や個別指導・家庭教師を選ばないでください。

なぜかというと、いくら近所の子が伸びても、評判が良くても、指導方針がお子さんの勉強の段階に合うかどうかは別問題だからです。成績全く上がらないのは、ズバリ、通っている塾がお子さんのレベルに合っていないからです。

例えば、いくら実績のある塾や個別指導・家庭教師でも、学校の授業を先取りするようなところだと、学校の授業が理解できている子は問題ないと思いますが、学校の授業でわからないところがある子は、逆に混乱するだけです。

「じゃあどうやって”勉強のやり方を教えてくれる”塾や個別指導・家庭教師を探すの?」

一番カンタンな方法は、塾にしろ、家庭教師にしろ、一度体験レッスンを受けてみることです。”百聞は一見にしかず”です。いくら情報を集めても、実際に体験してみないと分からないことはたくさんあります。

また、実際に体験してみて、聞いていた内容との違いに気付くことができます。「実際に始めてみたら、思い描いていたイメージとずいぶん違うなー」って思ったことって、誰でも一度はありますよね?

やはり、聞いただけでは何でもわからないものです。ましてや、塾や個別指導・家庭教師となると、一回の出費ではなく、毎月の出費になります。できれば、ご自身と、お子さんで体験されてから決められることをオススメします。

学習塾が合うお子さんは、自分で進んで勉強できるお子さん

集団学習塾型の塾とは、学校と同じように、1人の先生が複数の子に、黒板を使って授業形式で勉強を進める塾です。このタイプの塾で伸びる子は、習ったことを、家に帰ってきてから自分で復習できる子です。スタッフの塾講師経験者に聞いても、やはり伸びる子は、塾に来ない日に自分で勉強してくれる子です。

お子さんが、まだ自分で勉強する習慣がついていない、勉強のやり方が分からない、などのタイプの場合は、このタイプの塾に通わせてしまうと、せっかく学校よりも質の高い授業を聞かせても、塾に行かない日に自分で勉強できません。ですから、せっかく時間とお金を使って習っても、次の週にはほとんど忘れている状態になってしまいます。こうなると、成績が上がるどころか負担ばっかり増えてしまって、もっと勉強が大変になってしまいます。

逆に、勉強できる子(勉強のやり方が分かっている子)は、塾で習ったことを自分で復習できるわけですから、習った分が身になります。もっと余裕がある子は、進学塾に入れて、学校の授業よりも先取りした授業を受けさせてあげると、より伸びると思います。

とにかく、この間違いが多いので繰り返しますが、親御さんから見て、お子さんがまだ”勉強のやり方”がわかっていないようなら、ただ授業を受けるだけの集団学習型の塾を選択するのは避けてください。

自分で進んで勉強できないお子さんは、個別指導を選びましょう

まだ、自分で勉強できない子(勉強のやり方がわからない子)は、1対1で勉強のやり方から教えてくれて、学校の授業を中心に指導してくれる、個別指導塾か家庭教師をオススメします。

集団塾より1対1がいいという理由は、もう理解していただけると思います。集団塾に行ってどんなにいい授業を聞いてきても、自分で復習できなくて溜めてしまうようでは、全く意味がありません。まずは1対1で”勉強のやり方”から教えてもらいましょう。

では具体的に、勉強のやり方を教わるとはどういうことか、お話します。少し長くなりますが、一番大切なことをお話しするのでお付き合い下さい。

そもそも「なぜお子さんに塾・家庭教師をつけることをお考えになったのでしょうか?」答えは…「お子さんに、学校のテストで今までよりもいい点数を取って欲しいから!」ではないでしょうか?

「当たり前じゃない!」って思われましたか?確かに、当たり前のことです。ただ、”学校の授業と教科書を理解する”ことを一番に考えて、塾・家庭教師を選んでいない親御さんがホントに多いんです。

お子さんの塾・家庭教師を選ぶ時に、「評判」「紹介」「家が近いから」などで選んでいませんか?今やっている勉強が上手くいってないという親御さんに、それ選んだ理由を聞くと、「評判」「紹介」「交通の便」で選んだという方がほとんどです。もちろん、どれも大切な理由ですが、それだけで決めてしまうのはやはり危険だと思います。話が反れましたね(笑)。ではでは…

「学校の授業と教科書が理解できれば成績が上がる」ことは、再確認して頂けましたよね。では、”学校の授業と教科書を理解させる”にはどういう塾・家庭教師を選んだらいいのでしょう。

まず初めにすることは、体験レッスンを受けてみて、その塾・家庭教師が学校の授業に沿って進めてくれるか、学校でもらってくる教科書を中心に教えてくれるかを確認してください。(いきなり体験を受けるのが不安な方は、電話などで問い合わせをしてみたり、ウェブサイトを見て確認するといいと思います。)

次に確認することは、塾に行かない日、家庭教師の先生が来ない日に、”どうやってお子さんに指示を出して自主学習の習慣をつけるのか”です。塾・家庭教師をするのは週に一回か、多くても二回くらいだと思います。どれだけいい授業をしてもらっても、お子さんが一人の時に自分で学校の授業の予習・復習ができないと、”塾に行っている時だけ””家庭教師が来ている時だけ”の勉強になってしまいます。

以上の二つの点を確認して、親御さんとお子さんが納得できるようであれば大丈夫です。思い切ってスタートを切ってください。

補足

塾・家庭教師を決める時は、体験を受けることをオススメしましたが、その際に、「おたくの塾(家庭教師)は、どんなタイプの子を指導するのに自信があるの?」と聞いてみて下さい。なぜなら、その塾・家庭教師によって、得意とするお子さんのタイプというものがあるからです。

例えば進学塾なら、授業のスピードが学校よりも速いところが多いので、学校でそこそこの成績を取っている子をトップ校に入れるのは得意だけど、授業についていけない子を指導するのが苦手だったり。地域密着の塾だったら、その学校の授業のスピードに合わせて進めているから、学校の授業についていけない子が得意だけど、授業についていける子は、他の子が理解するまで待たされたり。

この質問をすると、ある程度、その塾・家庭教師が自分の子に向いているか、向いていないかが分かると思います。

英語や数学がわからないお子さんは、前に戻って教えてくれるところじゃないとついていけない

親御さんに、「お子さんはどの教科が苦手ですか?」とお聞きすると、ほとんどの親御さんは、「英語と数学」と答えます。更に、「いつからですか?」とお聞きすると、「半年前から…」「一年前から…」「中1の初めから…」「小学校の頃から…」と答える親御さんがたくさんいます。

その場合、集団学習型の塾などに入れて、学校で習っているところをもう一度塾で聞いて来ても、前の単元が分からなければ、塾の授業も分からないままになってしまう可能性大です。

例えば、中2の数学で「連立方程式」を習いますが、これが分からない子は、中1で習った「方程式」がわからない子がほとんどです。その場合は中1まで戻って、「方程式」から教え直した方が、子供たちも分かり易く、理解も速いのです。社会や理科などの暗記科目であれば問題ないのですが、数学や英語などはつながりが強いので、分からなくなっているところまで戻って教え直してあげないと、成績が伸びません。

できれば、その子その子に合わせて、分からないところまで戻って教えてくれる塾・家庭教師を選んでください。

中学1年生 中学2年生 中学3年生
正負の数 式の計算 平方根
4倍! 多項式
文字と式 連立方程式 二次方程式
方程式 不等式 二次関数
関数と比例 一次方程式 二次関数

塾と家庭教師徹底比較

学習塾

『特徴』入塾する時にテストを受け、学力順にクラス分けをする。進むスピードが、学校の授業よりも速い。基礎学習ができているという前提で、応用問題中心に授業が進む。

向いている子●学校の成績が「5」か「4」の子●トップ校を目指す子●予習・復習の習慣がついている子●基本が押さえられている子●競争意識が強く、負けず嫌いな子

向いていない子○学校の授業についていけない子○分からないところまで戻って欲しい子○予習・復習の習慣がついていない子

補習塾

『特徴』学校の近くや家の近くにあって、学校の授業の補習中心に進める。通ってくる子は、ほとんど同じ学校の子。

向いている子●学校の授業を最低でも半分以上理解できていて、わからないところだけもう一度聞きたい子●予習・復習の習慣がついている子

向いていない子○予習・復習の習慣がついていない子○マイペースな子(競争意識の少ない子)

個別指導塾

『特徴』個別指導塾は、多きな教室に生徒がたくさんいて、机が仕切りで区切られ、生徒5~6人に1人の割合で先生がいるタイプか、個室に生徒が2~4人いて、それに対して先生1人がいるタイプの2つになります。教え方は、塾の問題集を生徒に解かせて、わからないところだけを解説する、という形です。複数の子を同時には教えられないので、1人に教えている時は、もう1人の子は問題を解きながら待っているという感じです。注意して頂きたいのは、個別塾というのは、基本的に”先生1人:生徒2~4人”ということです。1対1の”完全個別塾”を探されている方は、必ず確認してください。

向いている子●塾のない日に、問題集を自分で解いておいて、塾に行った日は、自分で解いてみて分からないところだけ聞きにいける子●周りを気にせず、自分のペースで勉強したい子

向いていない子○塾に行ってから問題を教えてもらおうとする子(教えてもらう時間が減り、塾で自主学習をすることになってしまう)○勉強のやり方がわからない子

家庭教師

『特徴』指導時間が全て個人的に質問できるので、納得いくまでトコトン教えてもらえます。塾のように一方的に進むことがなく、他の子のペースを気にすることもありません。なかなか自分から質問できない子や、家での勉強のやり方をつかめていない子には、先生を独占できるので、とても向いています。曜日、時間、先生を選べるのが一番の強みです。

向いている子●部活、習い事で忙しい子●前に戻って指導して欲しい子●勉強のやり方がわからない子●勉強の習慣がついていない子●自分から積極的に質問できない子

向いていない子○自宅に先生を呼ぶのが難しい、または都合が悪いお宅

通信添削

『特徴』自宅に届く問題集を自分で解きます。それを期日までに出し、採点してもらいます。

向いている子●学校の授業がほぼ理解できていて、自分でドンドン問題が解ける子●基本的に勉強が好きで、自分から勉強できる子

向いていない子○学校の授業についていけない子○勉強の習慣がついていない子○今までに、問題集や通信添削をした経験があって、その時溜めてしまった子

まとめ

最後まで『間違いだらけの塾や個別指導・家庭教師選び?知らないでは済まされない5つの法則』を読んで頂いてありがとうございます!

私たちが始めてから、色々な生徒さんと沢山の出会いがありました。家庭教師として活動している私たちが、なぜこのページを作ろうと思ったのか?

それは、数ある塾・家庭教師の中で、失敗することなくお子さんに合った勉強を選んで頂きたいからです。私たちの経験の中で、何点か塾・家庭教師選びのポイントを上げてみました。

ぜひ参考にして頂き、お子さんのこれからの勉強に少しでもお役に立てれば、これ以上嬉しいことはありません。

最後になりますが、これからのお子さんの健やかな成長と、勉強・部活でのご活躍をお祈り申し上げます。

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